「どんど焼き」は中村町内会の年中行事の一つで、
2008年の開催からお祭り実行委員会主導で実施されています。
現在は、小山中村広場で開催されており、
町内の皆さんが正月飾り、御札達磨等を持ち寄り火にくべます。
お団子やお餅を持ってこられて、どんど焼きの火で炙って食する方もいらっしゃいます。
どんど焼きとは日本各地で行なわれる一般的には小正月(1月15日)に行われる火祭りで、
どんどん焼き。左義長=三毬杖(さぎちょう)等と呼ぶところもあります
今年は、消防団の出ぞめ式が1月10日成人式が1月11日ということもあり、
1月9日と決定されました。
昨年末のうちに打合せ会を行い、
段取りの打合せからマキや団子を焼く三叉の枝の手配等準備してます。
全体の流れは、広場中央にどんど焼きの準備を整えた後に、係り全員で道祖神参拝。
灯明の火をどんど焼きに移すことから始まります。
(団子の作り方は最下段に書いてあります。)
オキができたら団子を焼きやすいように周囲に広げておきます。
こられた方への接待にお神酒、みかん、飴玉等のお菓子も準備しています。
何ゆえに「どんど焼き」?
どんど焼きの風習をいろいろ調べて見ますと、
新年の大正月(1月1日)に
「歳神様」を迎えるための門に置いた門松やしめ縄を
小正月(1月15日)に焼き炎げてお見送りをする行事です。
昔は門松などは大正月から小正月の間飾り付けをおこない
その期間を「松の内」と呼んでいたそうです。
これは古代の農耕民族としてのスケジュールに合ったもので、
忙しい現在は正月から七草粥くらいで切り上げることが多いようです。
どんど焼きの残り火で焼いたお団子を食べると1年間風邪をひかないと言われており、
皆さん、正月飾りと一所にアルミホイルに包んだお団子やお餅を持参されています。
この行事を左義長(=三毬杖・さぎちょう)と呼ぶ地域もあり、
これは、平安時代に陰陽師がおこなった儀式から来てる様です。
儀式で毬杖と呼ばれる棒状のものを3本束ねていた事から
三毬杖→さぎちょう→左義長となったという説があります。
「どんど」については、諸説がありますが
門松やしめ縄などが尊いものであり、尊いものをどんどと呼んでいた地方が在るとか
歳神様が(年徳神=歳徳神とんど)と呼ばれるようになってから等の説が
信憑性が高いように思えますね。
当日、13時に集合し準備を始めました。 事前に集めておいた枝を広場中央に組み上げます。 打合せでは枝をどの様に手配するか心配していましたが、町内の皆さんに声を掛けたら沢山集まったそうです。 |
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こちらでは、後始末用の穴掘りです。 どんど焼き終えた後の灰を埋める穴です。 公園の土地が以前河川敷だったせいか砂利が多くて掘りにくいです。 |
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団子を焼く為の先端を三叉に尖らせた枝です。 町内の方にお願いして準備していただきました。 20数本あり充分な分量でした。 |
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振る舞い用のお神酒、みかん、飴類です。 コップは150、みかんは10K3箱準備しました。 町内会倉庫が増設されその中にテーブルと椅子が収納されています。 お盆類は御輿連の倉庫からです。 |
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公園にある道祖神さんです。 側面には嘉永7年と刻まれてました。 |
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お供えは米、塩、お神酒です。 ろうそくをともします。 |
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午後3時 一同でお参りをしてから、 どんど焼きの始まりです。 |
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組み上げた枝に火をつけます。 中央部に太い木を配置し、一気に火力を上げてオキを創ります。 熱くて近寄るのが大変です。 ナイロンの服は、知らない間に解けてたりするので 衣服やポケットの中身に気をつけましょう。 写真には写ってませんが、水を入れたバケツを準備しています。 |
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大きな門松の竹は火の中ではじけると怖いので節を取ったり割れ目をいれて火にくべます。 | |
ある程度オキができたら周囲に広げます。 こうすると焼く正月飾りを持ってこられた方が、 近寄って火にくべたり団子を焼きやすくなります。 4時から6時の間に集まるように回覧で案内しているのでそれまでに、全体がおきになっていた方がいい塩梅ですね。 |
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炎が治まり、おき中心になったら近寄りやすくなります。 ビニール類は火にくべづ、別途廃棄します。 |
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午後6時終了時間になったので、団子焼き用の枝を火にくべました。 | |
最後の消火は消防団の手によります。 当日は3時過ぎくらいから待機していただいてました。 |
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翌日9時に集合して後片付けです。 燃え残りや灰を集め、昨日掘った穴に埋めます。 |
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穴の大きさは充分でした。 | |
最後に広場全体を箒ではいてきれいにします。 |
お疲れ様でした。
来年も天気が良いといいですね。
さて、だんごの作り方ですが、
だんご粉若しくは上新粉で作ります。
団子粉の場合は水で溶きます。上新粉の場合は湯で溶きます。
砂糖を混ぜると甘くなります。
粉3に対し水(上新粉の場合湯)2の比率でボウルに材料を入れて手でよく混ぜます。
硬さは耳たぶ位になるように水を調整します。この時、甘目が好みなら砂糖を混ぜます。
鍋に水を入れ沸騰させ、材料を適当な大きさに丸め、2〜3分茹でます。
団子が浮いてきたら茹で上がり。掬い上げて冷水で冷ます。
この状態で月見団子の出来上がりです。
団子をそのまま若しくはアルミホイルに包んで、どんど焼きの会場に持ってきてください。
落っことしたり、焦げ付いたり灰がつかないようにアルミホイルで包んでおいた方がいいかな。
先端のとがった枝に刺しどんど焼きの炎にくべて焼いて食べれば、 一年風邪をひかない
(といいな)。